「なんで働きながらビーチバレーをやろうと思ったの?」と聞かれることは少なくありません。
大学3年から大学4年まで必死に部活と部長業務、授業、スポンサー活動、就職活動、アルバイトを同時進行で行なっていました。
これらのどれ一つ取り上げても、それだけで大変なのに、並行してやりこなしていたことは今考えればよくやってたなと自画自賛でございます。
色んなセミナーに参加し元アスリートの方々に出会う機会が多く、「セカンドキャリアを考えた方がいい」とよく言われました。
高い目標に到達するためには必ず「時間」と「お金」は必須と考えていた私にはセカンドキャリアのことを考える余裕がなかったです。
その当時2019年東京オリンピックの直前の年でもあり、スポンサー活動においてプレゼン等で自分をアピールしたとしても、ほとんどのケースで東京に出れるのか出れないかで判断されてしまい、私は代表決定戦(オリンピック国内予選)に出場もできないため、かなり厳しい状況でした。
そんな私でしたが、なぜ現在デュアルキャリアとして選手活動をしているのかを今回のコラムで書かせていただきます。
今キャリアについて悩んでいる方へ何かヒントになれたらいいなと思います。
デュアルキャリアとは簡単に言うとアスリートとしてのキャリアと人生という大きなキャリアを構築していくことです。
メリットとしてはセカンドキャリアを見据えて仕事のスキルを身につけることができる、競技と仕事を互いに高め合うことができるといったことが挙げられます。
デュアルキャリアを選んだ理由はたくさんありますが、大きな理由としては“かっこいい”からです。笑
私は単純な人間なので、かっこいいことや誰もやってないようなことにすぐ憧れます。
きっかけはスノーバレーのワールドツアーでアルゼンチンの選手とお話しした時でした。
彼女たちとは今も仲良くさせていただいていて、大切な友達です。
競技生活をどのようにやっているのかという話になった際、彼女たちのビーチバレースキルが高い且つ強いのにも関わらず、お仕事を週5で働いている生活を送っていると聞きました。
学校の英語の先生、ジムのインストラクター、そして特に惹かれたのがシステムエンジニアでした。
遠征先や合宿先でも場所問わずお仕事ができる、専門職である、「アスリート×システムエンジニア」はかっこいい!
できることはバレーだけじゃない。コーディングもできる。
もちろん競技一本で活動されている方は素晴らしいし、かっこいいと思います。
ですが私は小さい頃から色んなものと並行して取り組んできましたので、バレーだけの活動みたいなのがイマイチしっくりこなかったです。
競技ごとで資源(人、モノ、お金、時間、情報)、スケジュール等のマネジメントの仕方は変わってくるとは思いますが、競技とお仕事を同時進行でやっていくことによって互いに高め合っていける関係性だと考えております。
競技だけだと行き詰まってしまった時になかなか抜け出せなかったり、どうすればいいのか分からなかったりします。
でもお仕事で気づくことがあったり、別の視点から新たな発想が生まれたりします。
またバレーボールという歴史は126年の歴史があるスポーツです。
時代とともに進化しているので、ITを掛け合わせればもっと面白くなる、楽しくなると思います。
もっとデュアルキャリアが浸透し、スポーツ全体が盛り上がり、そして夢の広がるアスリートという職業になっていくのではないかと思います。
きっと環境を整えることが難しくて才能があってもアスリートを諦めた方が多くいるのではないでしょうか。
お仕事をやっていても可能性はいくらでもあるんです。
何かご相談したいことがあれば、こちらのSports Tech Labのサイトのお問い合わせやSNSでメッセージを送っていただけたらと思います!