皆さんは初めて行った海外のこと覚えていますか?
私が海外に行ったのは小学4年生の時でした。
全仏オープンの観戦とオランダでの試合を兼ねた、私にとっては初めて1人での1ヶ月の遠征でした。
ですが、その遠征が運動会と被ってしまい、遠征に行くまでの数日間、みんなが運動会の出し物の練習をする中、私は裏方でいろんな準備をしていました。
出発前にクラスのみんなが手紙渡してくれた事がとても印象的で、今では1ヶ月の遠征なんて、近場に旅行に行くのと変わりませんが、当時の自分や周りにとってはそれだけ大きなイベントでした。
遠征は、フランスに数日間滞在後、オランダでホームステイだったのですが、まず出発時からトラブル発生。
飛行機自体が初めてで何もわかっておらず、早速手荷物検査に引っ掛かり、ハサミを没収されました。(危険物持ち込み禁止のため、ハサミやスプレー缶等は預け荷物に入れなくてはなりません。)
ですが、ハサミを抜いて何度やってもまだ検査に引っかかる、、、刻一刻と迫る搭乗時間。
半泣きになりながらバックの中を探した結果、クラスのみんながくれた手紙の一つに何も切れないようなハサミが入っていました。
当時手紙の中にプレゼントを入れることが流行っていて、みんなの手紙を長いフライトの中で読もうとしたことが仇となってしまいました(笑)
なんとか出発した後も当時は携帯を持っていなく、今みたいに気軽に連絡を取ることすらもできなかったので、異国の地でホームシックになってしまい、コーチの携帯で一回だけ両親と電話したときに声が聞けてホッとして泣いてしまったことを今でも覚えています。
他にもホームステイ先で出されたパスタの量が多すぎて、外国人てこんなに食べるのかと驚いたり、逆に夜はパンケーキだけで困ったり、寝ながら吐いてしまって何故かバレたらいけないと思い自分で処理したり・・・。
ホームステイ先の子供たちは好奇心旺盛で、日本語を教えて!と積極的に聞いてきて、みんなで日本語で遊んだりもしました。
そのホームステイ先の子供達の積極的な姿勢をもっと見習うべきだとコーチに言われ、とにかくいろんなことを感じ、経験した海外遠征となりました。
でもやはり一番印象的だったのは、全仏オープン。
毎年テレビではみていましたが、観客として行っても独特な雰囲気があり、選手として参加したらもっと違う特別な雰囲気を感じるのだろうなと思いました。
それから私は高校卒業まで海外遠征にはいけませんでしたが、小学生の時にこういう経験をさせてくれた両親には感謝しかありません。
またコーチ1人と選手3人で遠征に行ったのですが、全仏オープンに入るためにどうにかチケットを入手してもらったり、ホームステイ先を探してもらったり、私たちの全てのお世話をしてもらったり、今考えると相当大変だったと思うので、当時のコーチには本当に感謝しています。
初めての経験は誰にとっても貴重で特に印象的なものです。
早くコロナが終息して、何も気にせず自由に海外に行けるような世界が来てほしいです。