誰か、何かのためにプレーしたい ーー新井晴夏

誰か、何かのためにプレーしたい ーー新井晴夏

なんのためにアスリートとしてプレーするのか…
私は「人のために」プレーしたいです。

以前はそんなことはなくて、学生の間は「自分がやりたいから」、「自分のために」バレーをしてきました。
上手くなりたい、勝ちたい、強くなりたい、そういった思いがあまりにも強かったせいか、“誰かのためにバレーをする”というのがいまいちピンときてなかったです。
そのことで喧嘩になったこともありました。なんで晴夏はチームのためにやってくれないの?と耳にタコができるくらい言われてましたね〜。それでもあの時は理解できなかったです。

そんな私の考え方が変わったのはある3つの経験からでした。
1つ目は2019年のSnow Volleyball World Tour in Italy
私にとって初めての国際戦で、現地の子供達やわざわざ海外から来てくださった方々に名前を呼んで応援してくださり、涙を流してくださった方もいらっしゃいました。

2つ目は2020年のBeach Volleyball Western Australia OPEN
オーストラリア人選手とペアを組んた試合なのですが、パートナーのMumやにGramaが私の手をとり
「こんなにイキイキと楽しくバレーしているのを初めて見た!晴夏のおかげ!(英語)」と本人もご家族も喜んでくださいました。

最後は2021年にとある大学生とペアを組んだ時
その選手は大事な試合前なかなか思うようにいかず困っていたのを見て私は助けなきゃ、助けたいと即座に思ったら頭の回転がキレキレになり体が勝手に動きました。
試合後彼女は笑顔になったのでほっとしたのと同時に凄く嬉しかったです。

「人に喜んでもらうことで自分が喜びたい。自分が喜ぶことで人に喜んでもらいたい。」
素直にそう思います。

きっと“何かのために”、“誰かのために”と思うことは最初からできることではなくて、いつかそうしたいと心から思ったり、気づくことなのかなと思います。
自分のことで精一杯だったけどそれをやり切って経験した先に、自分から他者へと目標をシフトチェンジする。
私自身のことですが、こういったキャリアの積み方も一つだと考えます。
私のこれからのバレーボール人生はバレーを通して誰かの力になること。今それを叶えていくべく準備しております。
後に報告させていただきますが、一人でも多くの方が笑顔になれるような企画等を考案しているので、応援してくださっている皆様には楽しみにしていただけると幸いです!

新井晴夏