デュアルキャリアのあり方 ーー秋山みなみ

デュアルキャリアのあり方 ーー秋山みなみ
2021年2月2日

「デュアルキャリア」最近その言葉を耳にすることが多くなったような気がします。

昔から仕事をしながら競技に励む選手はいたとは思いますが、デュアルキャリアという働き方が浸透してきたおかげでアスリートが、給与を頂きながら練習しやすい環境を作ったり、現役中からスキルを身につけることで将来への心配が少なくなったことは事実でしょう。

そもそもデュアルキャリアとはなんなのか。
”現役アスリートとしての競技活動と社会人としての働くこと、両方をメインとして、どちらも並行して取り組む。
引退後はその期間を活かし、さらに上を目指す事”

メリットとしては
・競技が継続できる環境作成
・引退後の不安解消
・経済的不安解消
・競技以外の人々との関わりの増加

が挙げられています。

私自身、デュアルキャリア=フルタイム勤務をしながら空いた時間で練習スケジュールを組む
というイメージが強く、現在テニス選手として海外のツアーを転戦している私にとっては引退後の不安はあるけれども、大会数を減らしたくない。という思いからあまり良い印象ではありませんでした。
ですが、タイムカプセル社のように競技を優先的に行いつつ、在宅でも働ける環境を用意してくださったからこそ、競技のレベルを落とすことなく、働くことが出来ています。

そのような会社が増えてきたことで、デュアルキャリアのハードルが下がり、より気軽にどんなアスリートでも働きながら目標を目指せる。という環境を作りやすくなったのではないかと思います。

競技に費やせる時間が働く分少なくはなりますが、新たな発見や身についた知識が、競技や仕事に繋がる、なんてこともあります。
それぞれ取り組むことは違っても、世界中1日24時間という時間だけは唯一平等です。
その24時間をいかに有効に使用していくのか。
今たくさんの情報を収集できる世の中だからこそ、アスリートも競技のみならず、その枠から飛び出して沢山のことを吸収し、それを表現していくことが必要なのではないでしょうか。

秋山みなみ