常に考えていること ーー新井晴夏

常に考えていること ーー新井晴夏

皆さん毎日、毎時間、いつも何を考えていますか?
以前秋山さんのコラムでもあった「セルフトークの大切さ」にもあったように知らぬ間に自己会話を沢山しています。
人とのコミュニケーションや何かを判断する時にもセルフトークをしています。
その中で何を考えて、何を基準にして物事を判断していますか?
質問を変えると後悔のないように、タラレバにならないようにするために何か工夫をされていますか?

私はかつて完璧主義者でした。
「理想を描きその通りになるように努力する。」一見それは良い事のように聞こえるのですが、その通りにならなければ許せなくなっていましたし、どうすれば良いのかどんどん分からなくなって目の前が真っ暗闇で、何も手にする事ができなくなる経験を痛いほどしました。
自分の思い通りに簡単にいかないことがほとんどで、全てを手にするのはなかなか難しい。
完璧主義であるほど、全てを手にしようとするほど、タラレバになりやすい。タラレバを言い過ぎると幸せな時間って減ってしまうんだなと学びました。

年齢を重ねていくにつれ“選択”や“判断”が増えていく中でずるずる迷いたくない、できるだけ間違いをしたくない。
なので完璧主義者である自分を変えました。(少し時間かかりましたが笑)
今の私は、もし暗い洞窟に入ってしまったとしても、すぐに光に気づけるようになりました。
どうして?それは仕事でもプライベートでも常に考えている事があるからです。

今何が一番大切で、何を目的・目標にしているのか。

人間だから失敗もあって、色んな人が居て、良い意味でも悪い意味でも人の数だけ価値観があります。
目玉焼きにかけるのは醤油派、塩派、ソース派があったりして好みが一緒じゃないと嫌みたいな話だったり、車で出かけて待ち合わせ時間に間に合うか微妙なくらいだけど急がず遅刻して嫌みたいな話だったり。

これらは例え話なんですけど、ちょっとした価値観の違いや人の細かい部分が気になってしまうというのは、よくよく考えたら大した問題ではないなと思うようになりました。
だって好みが違くても美味しく楽しい食事ができたら良いし、無事に待ち合わせ場所に着いたらそれで十分なのだから。

価値観の一致はその人と百ある内、一でも同じだったら凄い尊いなと思うんです。
人生という大きなくくりで考えれば、私の人生の目標は「幸せになる事」。
その手段として何になるのか、何をするのか、誰といるのか、何処に行くのか等を一つひとつ決めています。

先ほどの「今何が一番大切で、何を目的・目標にしているのか。」の考え方でいくと、アクシデントも些細な事も重要な事も必然的に優先順位を考えます。
全てを叶えることはできなくても大切なものを守り、大切なものを大切だと伝え、後悔のない選択をする事でたった今を幸せに感じ未来へと導いてくれます。

新井晴夏