指導現場  ー筏井りさ

指導現場  ー筏井りさ

筏井です。今回は指導現場で実践してること、感じることを書いていきます。

ありがたいことに現役選手として活動しながら、サッカークラブのスクールでの指導をさせてもらっています。
カテゴリーとしては小学生の年代です。

今回は指導現場で感じる楽しさ、ドリブルについて少し書いていきたいと思います。

ドリブルの技術について・・・
私がドリブルのトレーニングをしたのは実は大学生の時でした。
それまではパスやキックが得意な選手でした。どちらというとスピードがある選手ではなかったので
ドリブルは苦手というか、積極的にはしていませんでした。
ただ試合で他の強いチームに勝つためには自分が得点を取ったり、少しでも局面を打開する必要があったのです。

やったことはまずは自分のスプリント能力を上げること。 足が速い選手ではなかったのですが、陸上の基礎トレーニングをすることでした。
早く走るための姿勢作りや坂道ダッシュ、バウンディングなど陸上選手がやっているようなドリル練習から
実際に走るトレーニングまでを実施しました。
そのときの成果としては50mを8秒くらいで走っていたのが7.3秒まで早くなりました。

サッカーでは50mを走ることはあまりないので、大事にしていたのは初速のトレーニングでした。
1-2歩の速さや10mのトップスピードを上げることでした。
瞬発的なパワーを上げるためのウエイトトレーニングや10mくらいの坂をダッシュするトレーニングを繰り返しました。

ドリブルの練習では自分のふところを作ってそこにおきながらドリブルスピードを上げること、と切り返しのキレを上げることをトレーニングしました。
ドリブルのふところとは”傾いた自分と地面との間の相手にボールを取られないところ(筏井定義)”です。
そのトレーニング方法は円ドリブルと言って直径5メートルの円の上をドリブルするトレーニングです。

大学生の時に筑波大学の体育学部に所属し、日々、研究室の先生や仲間とドリブルに関して研究してきたので
今はそれを子供達に伝える場があってとても楽しんでいます。
自分の中にある感覚を人に伝えるってすごく難しい。言語化することの重要性を感じています。
それと、やっぱり子供達には楽しんでもらいたい。
そのためのメニュー構成や声かけ、関わり方、全てが指導現場で必要になってきます。

少し専門的な内容で長くなりましたが、スクールや指導現場で伝えることの楽しみを見つけてしまいました。
他の指導者の方のアプローチや子供たちの受け取り方、感じ方の観察からも学ぶことがあります。

何より今、現役の選手でやっているのでこの感覚と平行して、人に伝えることの楽しさを体感していきたいと思います。

筏井りさ