遠征のあれこれ第2弾!
前回はホテルや現地での様子について触れてきました。(前回のコラム)
今回はメキシコ遠征での試合の様子やハプニングについて紹介していきたいと思います。
テニスコートは同じサーフェスでもバウンドの仕方や速さが変わったりしますが、今回はハードコートでも少し球足が遅く、跳ねるコートだったので、長いポイントや試合が多く、1セット終わった時点で暑さでとても疲労感を感じやすい環境でした。
また雨が多く、試合のスタートが遅れたり、日程が伸びてしまうことが当たり前。
ダブルスの準決勝と決勝が翌週の月曜日に行われることもありました。(通常はシングルスの予選が日曜日に始まり、本戦が火曜日〜日曜日、ダブルスは火曜から始まり土曜日に終了)
ナイターもなかったので日が落ちると試合が消化出来ないということも多く、1大会目は17時に前の試合が終わり、コートに入って準備をしていたら、選手はいるのに審判が来ない。15分程したら審判がやってきて「今日は試合ないよー」と言い放ち、次の日に試合が順延したこともありました・・・。
日没は18時だったので少しでも試合を進めればいいのになんて思いましたが、結局2大会目以降も雨等で日程が伸びることが多かった為、少しでも試合を進められるように日没ギリギリまで試合を行う方針に変わっていました(笑)
雨上がりのコートと虹
他にも優勝した週にトロフィーをすぐに貰えなかったり、試合のスタート時間を確認しに行って、試合前の30分程前に部屋で準備をしていたら、急に電話がかかってきて「今から試合だからすぐに来て!」と言われたり(聞いていた話と違ったので、その試合のスタートは15分後に遅らせてもらいました)、試合で使用する新しいボールが会場に届かず試合が出来ないなんてこともありました。(そんなことは人生で初めてでした)
普段はここまでイレギュラーなことは少ないですが、試合を取りまとめるスタッフ(スーパーバイザーと言います)がおじいちゃんでいろんなことがスローペース。1大会目はストレスでしたが、2大会目以降はスケジュールを見て「今日は試合ないかな〜」とか「途中まででおわるね!」なんて余裕を持って考えられるようになっていました(笑)
cancunビーチ
オフコートでもお昼ご飯に行ったらまだ用意出来ていないからあと1時間後に来てと言われたり、ビーチに連れて行ってもらう送迎も40分くらい待たされたり、
帰りの送迎を予定の時間に待っていても送迎が来ず、でも予定通りに来ないのは慣れてきていたので同じ場所で2時間待ち続けましたが、全く来ないなんてこともありました。
ドライバーとの連絡手段もなく、ただただ携帯の充電が減っていき、メキシコの夜は危ないとも聞いていたのでさすがに焦りましたが、充電かあと数%という状況で、空港に迎えにきてくれたドライバーと同じ人だったことに気づき、連絡をしたら、「指定の場所に行っても君たちがいなかったから帰ったよ。そっちにはもう行けないから、ホテルまで送って欲しいなら〇〇モールに来て」と突き放されました・・・。
指定の場所にいたのにー!と怒りながら友達と2人で渋々値段交渉をしてタクシーに乗り、ことなきを得ましたが、夜タクシーに乗るのも怖かったし、もう帰ることができないかもと思いました(笑)
2時間待たされた広場
国際大会の下部ツアーに行くとこんなことは日常茶飯事。
その中で生活することで、メンタルもタフになったと感じますし、心のどこかで話のネタが増えた!と少し喜んでいる自分もいて、海外の試合に参戦する前や最初の方にはそんなことを考えもしなかったので、少し成長も感じました。
遠征のあれこれと題し、2回にわたってコラムを書いていきましたが、様々なことが起こるけど、結局どこでどんなことが起こっても最終的に「その状況を楽しむ」ことが一番大切だと強く思います。
私自身もそのことを忘れずに今後も活動していきます!